土地の探し方
家づくりで土地探しから始めたい人に向けて、土地探しの流れやチェックポイント、注意点を紹介しています。土地探しで欠かせないポイントを押さえたうえでモデルハウスの見学を始めると、自身の予算・ライフスタイルに合った土地選定ができるでしょう。
土地探しの流れ
ここからは、土地探しの流れを紹介していきます。以下の流れで、自分が将来的に住みたいエリアを絞り込んでいきましょう。
1.住みたいエリアを探す
土地探しの流れとしては、住みたいエリアを探すところから始めます。通勤や通学、生活利便性を考えたうえで、住み慣れた地か新天地で探すのか、大まかにエリアを絞り込んでいきます。小さな子供がいる家庭では、公園などの自然環境や、保育園といった施設の充実度も重視してみてください。
2.予算内で購入できるエリアを探す
いくつか住みたい土地を選定したら、予算内で購入できる土地を探します。住宅購入予算のうち、土地の購入費用は全体の3~4割、家の建築費は全体の6~7割を目指すとバランスが良いと言われています。地盤が弱い土地は購入費用が安くとも、杭打ち工事で別途費用が数百万円かかる恐れがあるので注意してください。
3.不動産会社やハウスメーカーに相談する
土地を予算内で購入できるエリアを選定した後は、不動産会社やハウスメーカーに相談してみてください。ハウスメーカーが土地を所有しているケースがあり、建築条件付き(自社で建てる条件付き)で土地を安く販売してくれる可能性があります。
土地探しの
チェックポイント
土地探しのポイントは、立地・形状・高低差・境界線・災害リスクを確認することです。以下のポイントを押さえて、土地探しを始めてみましょう。
立地や形状を考える
自分達が暮らすうえで生活利便性があるエリアかつ、購入したい形状を検討します。道路に接する入口が細い(入口が狭く奥に土地がある)旗竿地や、狭小地や変形地といった比較的安い土地が良いのか、将来の売却を考えて住宅が建てやすく人気のある整形地や角地が良いのかよく考えてみましょう。
高低差や境界線を考える
高低差がある土地は、洪水で水が流れ込むリスクがあります。盛土工事や擁壁工事が必要な土地かどうかを確認しましょう。また、境界線のチェックも入念に行う必要があり、境界線が曖昧なまま購入すると後からトラブルに巻き込まれる恐れがあります。
災害リスクを考える
津波・洪水・地震・土砂災害の警戒区域に入っていないか、災害リスクについて事前にハザードマップで確認することが大切です。土地によっては地震の揺れが大きいエリアや、液状化しやすいエリアもあり注意が必要となります。
土地を購入する際の注意点
工業専用地域以外から選び、建築時の高さ制限を確認してみてください。低層住居専用地域では高い建物を建築できません。二世帯住宅などは建てにくい土地となるため注意が必要です。
また、土地に建てられる建築面積は決まっており、建ぺい率は基本的に50%となっています。延床面積をどの程度求めるかによって、必要とする土地の広さは異なります。
札幌市や周辺地域では地価の上昇が続いています。国内では人口減少に伴い、コンパクトシティ化の動きが見られているため、都市とその近郊に人気が集中しています。地価の上昇や人件費・資材の高騰で、土地も建築費用も高騰しているので、予算内で収まらない場合は探すエリアを広げたり、妥協点を模索したりと柔軟な対応が必要です。