予算の出し方
「家づくりの予算はどのくらいが丁度良いのか分からない」、と悩んでいる人は住宅購入予算をシミュレーションしてみませんか。ここでは、住宅購入予算の決め方、手順や計算方法について解説しています。ぜひ自身の予算を知ったうえで、無理のない借入額に抑えましょう。
家づくりの予算決めは、資金計画から
家づくりの予算が決まっていない人は、資金計画から立ててみましょう。世帯年収をもとに、無理のない範囲で支払える金額を計算します。予算が判明したら、実際の相場とかけ離れていないか比べてみてください。ここからは、予算決めの手順を解説していきます。
年収をもとに予算を計算してみよう
住宅購入予算を決めるときは、「年収×年収倍率+自己資金-諸費用」で求められます。
年収倍率
年収倍率は、一般的に年収の何倍で家を買う人が多いのか、平均倍率を指しています。例えば住宅金融支援機構の調査では、注文住宅の全国平均倍率は6.8倍、土地付注文住宅の全国平均倍率は7.5倍となっています。
諸費用
諸費用としては、不動産購入にかかる税金・手数料・引越代などが挙げられます。住宅ローンによって諸費用まで借り入れできるケースと、諸費用は自身で用意しなければならないケースがあります。おおよそ新築で物件取得金額の3〜7%、中古で物件取得金額の6〜7%の諸費用が発生するので注意してください。
家づくりの予算を決める
手順
住宅購入予算を決めるときの手順を紹介しています。無理なく支払える住宅購入費用に抑えるためにも、以下の手順で自己資金と仮入額を決めてみてください。
1.自己資金を決める
住宅購入予算を決めるときは、用意できる金額を明確にして、そのうち自己資金額としていくら捻出するかを明らかにしておきましょう。住宅ローンに組み込まない場合、諸費用は自身で捻出する必要があるため、物件取得金額の5〜10%の金額が余分にかかると見ておくとよいでしょう。
2.借入額を決める
自己資金がいくら用意できるか決まったら、具体的な借入額を検討していきます。借入可能額ではなく、無理のない支払い可能額を算出する必要があります。住宅ローンの返済負担率は、年収の14~20%程度が目安です。
全国平均から見た相場の目安
住宅購入のための自己資金・借入額を検討する際は、全国的な平均と比べて無理のない支払いかどうかを確認してみてください。住宅金融支援機構の調査によると、注文住宅の所要資金は全国平均で3,572万円でした。
土地付き注文住宅では、全国平均が4,455万円となっています(2021年度)。全国平均や年収倍率と比較し、無理のない住宅取得額かどうかを見極めましょう。ひと月の予定返済額を世帯月収で割った総返済負担率に関しては、20%・25%・30%がボリュームゾーンとなっています。
住宅購入予算は、上記のように年収・自己資金・借入額・相場価格からある程度シミュレーションすることが可能です。とはいえ、予算を算出する際は、今後の予定であるライフプランも考慮したうえで決める必要があります。より明確な家族に合った住宅購入予算を決めるなら、モデルハウス見学会で相談してみましょう。