相見積の取り方
複数のハウスメーカーを比較して家づくりを考えたいと考えている人向けに、数社の注文住宅の見積もりを取る流れと、用意しておくべき情報、見積書の見方と注意点を紹介しています。似たような仕様の注文住宅であっても、建てるハウスメーカーによって数百万円差が生じるケースは珍しくありません。相見積もりを取って、予算内で条件に合う住まいを建築しましょう。
複数のハウスメーカーを比較して家づくりを考えたいと思っている人向けに、数社の注文住宅の見積もりを取る流れと、用意しておくべき情報、見積書の見方と注意点を紹介しています。
似たような仕様の注文住宅であっても、建てるハウスメーカーによって数百万円ほどの差が生じるケースは珍しくありません。相見積もりを取って、ぜひ予算内で条件に合う住まいを建築しましょう。
1.注文住宅の見積もりを取る流れ
注文住宅の相見積もりを取るときは、予算・希望条件を具体的にしたうえで、自分の予算と条件に合うハウスメーカーを絞ることが大切です。ある程度絞り込めたら、モデルハウスなどで各ハウスメーカーの営業担当者に見積もりをお願いしてみましょう。
2.見積もりを取るために必要な情報
ここからは、見積もりを取るために必要な情報について紹介していきます。以下の情報を事前に確認してから、モデルハウスなどへ相談にいくことをおすすめします。
土地・建物の条件を明確化
相見積もりを取るときは、土地・建物の条件が明確になっている必要があります。各ハウスメーカーにおおよその見積もりを依頼できるものの、条件が明確になっていないと同条件での比較検討は難しくなるでしょう。
ハイグレードあるいは標準仕様で算出されるケースが多く、実際の建築時の見積もりは当初よりも高額・少額になる可能性があります。
予算・家づくりにかかる費用の内訳を知っておく
住宅金融支援機構によると注文住宅の全国平均倍率は6.8倍となっており、「年収×年収倍率+自己資金-諸費用」が住宅取得費用(土地含む)の目安です。同調査では、土地付き注文住宅を購入した人の平均年収は639万円でした(2021年度)。
平均年収と平均倍率で算出した場合「639万円×6.8」で、住宅購入予算は自己資金と諸費用込みで約4,345万円が目安となります。
ただし、約4,345万円には建物本体工事費60~70%(うち本体工事費70%+付帯工事費20%+諸費用10%)と、土地購入費用30~40%が含んでいるため、実際に建物にかけられる予算は2,600万円前後でしょう。
3.見積書の見方と注意点
見積書を確認するときは、プラン・金額・仕様の3つに着目してください。具体的な条件を明確にしたにもかかわらず、内訳を項目ごとに細かく算出してくれない場合は、後々費用が高額になるケースが考えられます。本体工事費・設備のグレード・付帯工事費・地盤改良費を含めて、内訳を確認しましょう。
シューズクローク・食洗機・洗面台・トイレ・造作家具・収納など、オプションをつけるほど費用が高額になります。自分が望むグレードの設備や間取りを取り入れたときに、いくらになるかを具体的に提示してもらうことが大切です。
相見積もりを取るときは相見積もりのサイトで比較する手もありますが、複数社から一度に連絡が来るため、しっかりと話を聞く時間が取れないケースもあります。
気になったハウスメーカーのモデルハウスまで足を運んで、実際の仕様や設備を確認しながら、どの設備や間取りを採用するといくらくらいかかるのか算出してもらうことが大切です。